『ちくま日本文学全集 夏目漱石』

『坊ちゃん』や『我輩は猫である』など、小中学生の頃読んだものを再び読み直した。
こんな話だったっけ?と思ったり、年齢を重ねたぶん読み方も違ってきたり
ずっと昔に読んだものを再読するのって面白い。
本は変わらないのに、自分が変化しているのを実感する。


そのほか、初めて読んだ『私の個人主義』という講演の文章がとても面白かった。
10代〜20代前半で出会っておくべきだった。
くすぶってモヤモヤして少ない容量で精一杯考えてジタバタしていた時に読むべきだった。
いや、それこそ当時もし読んでたにしてもこんなに心に響かなかったかもしれないな。
今だからこそ「そうか、そうだなよなあ」と思える箇所がたくさんあるのかもしれない。
子どもたちが10代になったら、読むのを薦めてみたいと思った。