『ちくま日本文学全集 谷崎潤一郎』

読んでよかったー。
今まで、特に有名な作品くらいしか読んだことなくて偏ったイメージ持っていたけど、
今回、初めて読む作品がいくつもあって、それがどれも面白かった。

「刺青」:これが私の中で谷崎潤一郎作品のイメージだった
「秘密」:読みやすくて面白くて、こういう作品もあるのかと思った
「母を恋うる記」:なんとなく読む
「友田と松永の話」:読みやすくて面白い。わかりやすい話
吉野葛」:どうなるの?どうなるの?と思って読み進め、これで終わり??と少し脱力。そういう意味で面白い
「春琴 抄」:再び読む作品だったけど、小さい時は理解もできなかっただろうしほとんど覚えてなかった。今回、読み終えて涙が出てしまった。すごいと思う
文章読本 抄」:これがとてもとてもすばらしかった。本当に文字や文章を書く仕事をする人は、こういう事を考えて文章を綴るべきだと思った。日本語について深く考えさせられた。もっと早く、仕事をしていた頃に読んでおきたかった。抜粋ではなく、全て読んでみたい。

作品の並べかたも読み進めさせる構成になっているように思う。
私は基本的に前から順に読むので。
そして最後の解説までもが面白かった。
さらに年譜を見てこんなに執筆してるのかとびっくりした。
他の作品もぜひ読みたい。読んでみたい。